昨年末に、ある石油会社から自習用教材の制作依頼があった。コロナ禍で昨年4月以来、集合研修ができなくなり、テレビ会議に切り替えたがなかなか効果が上がらないとのことでした。多くの企業が、研修をリモートに切り替えていますが、なかなか効果が上がっていないという声を聞きます。講師がリモート授業に慣れていないことが一番だと思いますが、顔や目を見ながら話をするのと違って、反応がわからないというのが一番の問題点のようです。
さて、自習用教材の制作ですが、資料として存在するのはパワポで作ったスライドの山です。しかし、それを並べただけでは自習用の教材にはなりません。スライドは講師が話をするための説明用資料として作られているので、流れやなぜそのポイントを取り上げるのかといったことは省かれていることが少なくありません。集合研修の場合、それは講師が言葉で説明しているからです。 自習用教材を作る場合は、ヒアリングや過去の研修VTR等を参考にしながら、集合研修で講師が言葉で説明している部分を拾い起こして「見える化」することが一番重要な作業になります。 (和尚)